フジミ 1/72 「愛知 B7A2 流星改」


 現在のところ1/72スケールでは唯一の、フジミの流星改です。
 全体のプロポーションはなかなか良いと思いますが、いかんせん古いキットなので
 製作には少々手間がかかります。新金型の作りやすいキットが欲しいところです。
 今回製作のため、モデルアート別冊「日本海軍艦上攻撃機」を参考にしました。

 実際には、流星改が雷装したことはほとんど無いのですが、魚雷を抱いていたほうがカッコ良いので
 雷装で製作しました。
 流星改の全生産数111機のうち雷装して出撃したのは、たったの4機(5機という説もあり)、
 それ以外は爆装でした。

 最初は流星改を、航空戦艦から射出させようという計画もあったらしいです。
 その時もカタパルト発艦という都合上、やっぱり爆装の予定でした。

 あくまで想像なんですが、航空戦艦から発進、敵艦に急降下爆撃で攻撃をかける。
 その後運良く生き残った場合、航空戦艦と随伴行動する空母信濃に着艦し燃料補給、
 爆弾か魚雷を再装填したあと再出撃…。
 そんなこと考えてると、やばい… 萌えてきた。

 大きい飛行機というイメージがあったんですが、以外にも主翼面積は天山より小さいです。
 そのくせ天山よりも機体が重いので、揚力を稼ぐためフラップが親子式になっています。
 さらに離着艦時には両方のエルロンが下がり、フラップとして作動していました。
 フラップダウン状態で作る場合は、その辺も表現すると面白いかもしれません。

 実戦配備された時はもう、空母の運用自体されていなかったため、艦上機としては使用されず
 基地配備のみでした。そのため着艦フックは現場で外されていたようですが、付いていたほうが
 カッコ良いのでフックは付けて作りました。
 まあ、魚雷抱いてる時点でもうほとんどフィクションなんですけど…。

 魚雷の種類は説明書には書いてありませんが、長さから判断すると九一式改三魚雷か一式魚雷でしょう、
 九一式改二魚雷はもうちょっと先端が長いです。

 …ん?一式魚雷ということはこのパーツ、1/72晴嵐に流用できるかも。

 主脚収納庫内は錆び防止塗料の青竹色で塗装、この時期の生産機に、丁寧に錆び止めがされていたか
 どうかは怪しいのですが、(下面無塗装の機体もあったらしいですし…)奇麗な色なので塗りました。

 大きさ比較のために96艦戦と並べてみました。
 96艦戦はかなり以前に作ったものなので、あんまりアップで見せたくありません、筆塗りだし…。
製作記 ○コクピットの製作    ○機体の製作    ○魚雷の製作   

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