タミヤ 1/700 瑞鶴(最終時)

設定はエンガノ岬沖海戦時、小沢機動部隊の旗艦です。

機動部隊とは言いつつも、なんとかかき集めた航空機が116機しかなく、そのほとんどが練度の低い搭乗員という「母艦あれども中身無し」という有様でした。

そんな状態の中で、小沢艦隊は囮部隊としてハルゼーの艦隊を北方に誘致するという任務を完遂したのです。
このエンガノ岬沖での勇戦を讃えられ、偉大なる戦略家、名将といった賛辞が小沢中将に寄せられたそうです。

その一方で、栗田中将は、レイテにおける謎の反転によって、敗将だの凡愚無能のレッテルを貼られ、
世の批判を一身に浴びることになったわけですが、
小沢氏は、その原因が「ハルゼー誘い出し成功」の電報が栗田艦隊の元に届かなかったせいだと思い、ずっと悔やんでいた節があるんですね、ご本人が口を閉ざしてしまったので真意はわからないですが・・・。


戦後、小沢氏がお亡くなりになる数日前、栗田氏が見舞いに訪れたときの小沢氏の心境は如何なものであったのでしょうか・・・。

栗田健男
「小沢がな、枯木のような手を出して、俺の手を握ってな、離しよらんのだよ。
 何も言わない、じっと俺の顔を見ているだけだった。泣いとったなあ」


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